12.01.26 いったい何通り?? (O-GArden第2ラボ)
- 2012/02/01
- 21:24

12.01.26 撮影
ところで、チンゲンサイからこんなものができたりもしているのですが、
葉の軸が薄緑であること以外は、
新潟県などで栽培され、
しゃくし菜とも呼ばれる『雪白体菜(せっぱくたいさい)』に似ています。
(´σー`)
雪白体菜はパクチョイを改良したもので、
そのパクチョイというのは葉の軸が白いチンゲンサイのことです。
(または、チンゲンサイが葉の軸が緑色のパクチョイ。つまり同種。)
ということは、もしかしたらそうだったということもあり得なくはありません。
(*´艸`)
→チンゲンサイからシロナを栽培 (O-GArden第2ラボ) 11.12.27
作物の花を咲かせ採種する場合、
品種の形質が次の代で失われることがないようにするには、
近縁種の作物と交雑させないように注意を払うことが第一条件だったりします。
ですが、僕らは農家ではないので、
同じ作物が同じ栽培期間内に、同じ大きさや形で、
数が揃って収穫できることを目的としていない為、
種が採れたらいいかなというつもりだったので、こういうことになりました。
\(★´ー`★)ノ
ところで、チンゲンサイとハクサイと小松菜の3品種を
一緒に栽培した宇治田原の畑では、
いったい何通りの品種が生まれているのかを考えてみると、
3品種の中から2品種が交雑した組み合わせが
チンゲンサイ×白菜
白菜×小松菜
小松菜×チンゲンサイ の、3通りあり、
同じ品種同士の受粉でそのままの形質が現れるのが3通り、
そして、O型同士の夫婦からはO型の子どもしか生まれないけれど、
A型同士の夫婦からはA型とO型が生まれるのと似た感じで、 ※
形質はチンゲンサイや白菜でも、
親やその祖先の遺伝子を受け継いでいる為、
見た目は同じ品種同士の受粉でも、次世代では少し違った形質が現れるので、
そのあたりは数が読めない...。
なんだか、高校の数学や生物の授業みたいなハナシですな。
(´σー`)
また、遺伝子の影響以外に、
生育環境に適応して代を重ねるごとに少しずつ形質の変化が現れる為、
結果的に、全体で何通りの品種ができるか分からない...。
おぉ、なんと!!
(* ´Д`*)
まぁ、これが自家採種の面白さでもありますな。
(*´艸`)

11.12.29 撮影
※ 優性遺伝と劣性遺伝。
A型・B型はO型の遺伝子を持っている場合が多く、
O型は劣性遺伝なので、
例えば、A型同士の夫婦から生まれる子どもの遺伝子の組み合わせは
【AO×AO→AO・OO・AA】となり、
『AO』の遺伝子をもって生まれた子どもはO型の遺伝子を持っていても、
血液型としてはA型となる。
■参照した資料
・「別冊やさい畑 野菜づくり名人虎の巻」
家庭菜園検定委員会 家の光協会
・「別冊やさい畑 野菜づくり名人虎の巻」
家庭菜園検定委員会 家の光協会
・「歳時記 京の伝統野菜と旬野菜」
髙嶋四郎・編著 トンボ出版
・「野菜の種はこうして採ろう」
船越建明・著 創森社
・「にっぽんたねとりハンドブック」
プロジェクトたねとり物語・著 現代書館