14.05.17 よもぎと似ている小菊 (3)
- 2014/06/10
- 19:34

O-GArden第2ラボにて / 14.06.01 撮影


庭の小菊にアブラムシが寄生したことにより
それに比例してアブラムシの天敵のテントウムシが増えましたが、
このように畑に植えることによって
害虫の天敵を誘き寄せる植物をバンカープランツと言います。
(★´ひ`★)ゞ
→14.05.17 よもぎと似ている小菊 (2)
■身近な所でのバンカープランツの例

カタバミ:ハダニの天敵を増やす
カタバミの品種にはアカカタバミ・ウスアカカタバミ・タチカタバミがあり、
写真のものはウスアカカタバミと思われ、ムラサキカタバミと混生しています。
カタバミとムラサキカタバミは同じカタバミ科カタバミ属の植物ですが、
カタバミが黄色い花を咲かせ種で増えるのに対し、
ムラサキカタバミは地下の球根で増えます。
→庭の雑草は燃えるゴミか? ②

カラスノエンドウ:アブラムシ・ハダニの天敵を増やす

ソラマメ:アブラムシの天敵を増やす

シロツメグサ:ヨトウムシの天敵を増やす

ホトケノザ:ハダニ・スリップスの天敵を増やす
ここでバンカープランツの例として挙げた植物の内、
ソラマメは作物で、
シロツメグサは芝生の材料として庭に生やしておかれますが、
その他は雑草として扱われ、抜いたり刈ったりされるものが多いです。
私も、これまで意識せず雑草として扱っていましたが、
この機会に改めてノートを読み返してそうだったんだと思い返しているところです。
(^_^;)(^_^!)
また、天敵のすみかとなる植物として
ベリー類・エンバク・ソルゴー・ラベンダー・ローズマリーなどが挙げられます。
益虫であれ害虫であれ、すみかや餌がなければ増えることはない。
雑草1つない畑であれば
虫たちは必然的に畑にある作物を住処とし餌とする。
虫食いの野菜は市場の規格的に商品にならないから
対策を行わなければならない。
その1つが農薬散布であったり防虫ネットであったりと浪費を伴う。
植物にもよるが、そもそも裸の土に1種類の植物だけが一面に生えている状態は自然ではない。
地面は植物で覆われ様々な植物がひしめき合っていて
そこにいろいろな虫がいるのが自然。
全ての植物が食害でレースカーテンのような葉になっている訳じゃない。
一般的に言われている栽培方法というのは、
実は自然じゃないからバランスが保てなくて
いろいろな手間で取り繕っている部分もあるのではないか?
ちょっと最近そういうことを考えたりするのですが、
自然に理想を求めたとしても、畑で作物を栽培するということ自体が人為的な行為で
そもそも自然じゃないという矛盾もあったり。
まあ、取り入れる部分は取り入れていけばいいんじゃないかって思います。

畑に挿し芽したヨモギ
ヨモギもバンカープランツの1つで
アブラムシ・ハダニの天敵を増やす効果があります。
小菊は挿し芽で増やすことができますが、
このようにヨモギも挿し芽で増やすことができます。
(´σー`)
家の庭でもよもぎ摘みをしたい!
((d(◎ー◎)b))
■参照および引用した資料
・「農薬に頼らない家庭菜園 コンパニオンプランツ」
木嶋利男・著 家の光協会
・「もっとうまくなる家庭菜園教室 畑と野菜のしくみ」
家庭菜園検定委員会・編 家の光協会
・「害虫はなぜ生まれたのか 農業以前から有機農業まで」
小山重郎・著 東海大学出版会
・学研の観察図鑑5「野山の草花」
伊藤洋・監修 学研
・wikipedia:カタバミ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%9F
・wikipedia:テントウムシ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%82%B7
・wikipedia:生物農薬
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E8%BE%B2%E8%96%AC
・「飛べないテントウムシ期待大 名古屋大、害虫対策に開発」
2009年7月22日 朝日新聞
・「飛べなくしたテントウムシの力拝借 害虫駆除アイデア 高校生特許出願へ」
2013年12月24日 東京新聞
...など