水引とうがらし
- 2023/07/14
- 23:59

7月上旬に自家菜園で収穫した水引とうがらし
【水引とうがらし】
奈良県で古くから主に自家消費用として作られてきた在来種で、
伏見とうがらしとシシトウとの交雑種を選抜されてきたものとされ、
平成17(2005)年には奈良の伝統野菜として大和野菜に認定されているそうです。


一般に「ひもとうがらし」と呼ばれるほかにも、「水引とうがらし 」とも呼ばれています。
トウガラシ類全般に言えることですが、
生長によりまっすぐだったり少し曲がったりと様々な形状となる水引とうがらし。
中には上記の写真のように‘のの字状’に曲がるものも多く生じ、
ご祝儀袋と並べてみるとその名の通り水引のような形をしています。


使わせてもらっている友人宅所有の京都府綴喜郡宇治田原町の畑にて:2023年7月 撮影
同じくひもとうがらしと呼ばれる伏見とうがらしも細長い形をしていますが、
水引とうがらしは伏見とうがらしよりも細く、太さは5~6mm程で鉛筆より細い...そうです。
というのも、これまで何回か育てて収穫していますが、確かに伏見とうがらしよりは細いのです。
しかしながら‘鉛筆より細い’という部分には引っかかります。
自分で栽培したものは鉛筆より細いというか、鉛筆くらいの細さです。
水引とうがらしとの出会いは宇治田原のコメリで苗を売ってるのを見かけたのがきっかけで、
それ以来ほぼ毎年栽培しています。
ちなみに同じコメリでも城陽のコメリでは私が記憶する限りでは見かけたことはなくて、
宇治田原は奈良の勢力圏(?)なのかと想像します。
他の京都府内のコメリを確認した訳ではないので分からないハナシなんですが...。
という訳でして、自分で栽培して収穫した経験はそこそこあるものの、
実際に市販されているものは買ったことがなく、
どれくらいのサイズで収穫するものなのかをよく分かっていなかった のですね。
...なんともはや。

JR奈良駅前

まほろばキッチンJR奈良駅前店
という訳で、実際にどのようなサイズで売られているのかを調べにJR奈良駅前にあるJAの直売所へ。
やっぱり奈良の野菜は奈良へ買いに行きましょう。

2021年9月30日に閉店したJA特産品アンテナショップ:16.01.11 撮影
以前は三条通りに面した場所にアンテナショップがあり、
JR奈良駅と奈良公園エリアの間の立地だったことから
観光帰りに奈良の農産物をお土産に買って帰れましたが、
こちらの店舗は残念ながらコロナの自粛期間中に閉店となっています。


JR奈良駅の南西、ダイワロイネットホテルの南隣にあるまほろばキッチンJR奈良駅前店 24時間営業のジムも併設
JR奈良駅と奈良公園エリアとの間の動線からは外れ、観光ついでの立ち寄りには若干不便ではあるものの、
以前の店舗よりも駅から近く、かつ店舗面積も広く品数豊富で駐車場もあり、
地元の方にとっては利用しやすくなったように思います。
特に自動車で来店できるようになったことは大きく、
お買い得なお野菜がたくさんあるのでついつい荷物が多くなってしまっても、
車なら積めばいいだけなので問題ありません。
ホームセンターと大型の農産物直売所は車で行く場所みたいなイメージです。
(あとはコストコとか)


自分でも育ててるのに3袋も買ったのは
生産者の方による違いと大きさの平均値みたいなものを把握するためです。

左が直売所で買ったもの、右が自家菜園で収穫したものです。
やはり鉛筆より細いというのは1つの目安らしく、
私の水引とうがらしはやや大きくなりすぎている感じがします。
思ってたより早く収穫してもよさそうです。
とは言え、私の収穫したサイズのものが売られていない訳ではなく、
直売所で買った3袋の内の1袋は私くらいのサイズのものもあり、
生産者の方によってバラつきがあるようです。


水引とうがらしと茄子とベーコンのパスタ(+シイタケと玉葱) / 水引とうがらしをトッピングしたチキンカレー
細く柔らかいので火が通りやすい水引とうがらし。
下ごしらえ的にも手で簡単に折れるので包丁いらずです。
実は柔らかく“辛みはほぼ無いと言っていい”と紹介されることもありますが、
周りからの感想は「ちょっと辛い」というものが多いです。
けれども、シシトウや伏見とうがらしなどの甘とうがらし類の
辛いやつに当たった時のそこそこ強い辛味はほぼなく、
当たりのトウガラシを口にした時にする
『これから辛みが襲ってくる前兆みたいな特有の香り』はあるのですが、
そこまで辛みが襲ってくる訳でもありません。
マイルドな辛さと言った感じでしょうか。
『唐辛子特有の清々しい香り』という表現があっているような気がします。
中の種も調理するとほとんど気になりません。